ずっとずっと気になっていた、大阪の関西学院大学千里国際中等部・高等部
を訪問してきましたー\(^o^)/
昨年、スーパーグローバルハイスクールの指定校が決定した折に、
千里国際の教務部長さんが
「うちはすでにスーパーグローバルなんだけど」
って笑っていらしたことが、とっても印象に残っていて、
その後も彼のFacebook投稿を見るたび、そのぶっ飛び具合が興味深すぎて、
いつかいつか、見学したいと願い続けていた学校です!!
想像以上のぶっ飛び具合に、価値観を揺さぶられ続けた一日でした!
まずはエントランス。入った瞬間にこの装飾。
この訪問の前日、台風の影響で体育祭が延期になった、と伺っていたので、
この入口ロビーもてっきりFestival仕様かと思ったのですが、
1年中、これが「ふつう」だった!!
生徒が授業で作った作品がアートとなって飾られているのでした。
こちらは、併設されたインターナショナルスクールの小学生作。
カベに張られたアトムも、実は、生徒の手によるモザイクアート!!
のっけからあっけにとられました・・・。
建物もまったく学校っぽくなくて、ぐるぐる迷路みたい。
中庭ではインターの小学生が、なにやら活動をしていました。
各教室前の掲示板も、とってもカラフルで、当たり前のように日本語と英語が混在しています。インターといわゆる一条学校が併設で同じ校舎を使っているので、多言語の飛び交うことが「日常」なのです! 日本の学校では考えられないファンキーさ(笑)
完全な単位制なので、生徒も授業ごとに教室を移動します。
教室の中も、それぞれの先生の個性が溢れています。「日本の高校」らしくなくて、楽しいしかけがいっぱい!!
こちらは、日本史の先生の教室。
この学校、なんと日本史の先生が、インド人なのだそう!!(°0°)ビックリ
インド人が作った、日本史年表ポスターwww 楽しすぎです!!!
日本の学校では「進路指導室」と呼ぶ場所も、ここでは「進路情報コーナー」
教務部長いわく「進路なんて、軽々しく『指導』はできないよね。我々は、情報を提供するだけ」
決して放任しているわけではなく、軽口に見えて揺るぎない信念を感じさせるそのお言葉に、後頭部を殴られたような衝撃を受けました。
ここは関西学院大学と提携しているので、5割くらいの生徒が関学に進学していくようですが、逆に言えば、半分は他大学に進学します。卒業生の1割は海外大学に進学するらしく、情報コーナーの掲示物の半分は、海外関係でした!!
グローバルって、こういうことだよな、と、いちいち実感させられます。
広い廊下のあちこちに、生徒の作品が掲示されています。このフロアの奥には、書道作品がずらっと並べられている。
かと思うと、逆の方向の廊下には、こんな作品展が。
こちらは、中学校2年生が英語+美術の授業で作った作品。
有名人は、夏目漱石やベートーヴェン、マイケルジャクソ
見ているだけで、生徒が生き生きと学んでいる姿が想像できて、自然に笑みがこぼれます。
国際色豊かな学校だけれど、こんなところには、ざ☆日本が!!
「これのどこが日本?」って思ったでしょ?
よーくご覧になってください! このロッカーのデザイン、薄く5本の線が引かれているのがわかりますか? 実はこれ、五線譜を模しているのです。五線譜の上に置かれた黒い穴(ロッカーとしては取っ手の役割を果たすのでしょう)を順にたどると・・・。
なんと、これ! 唱歌「さくら」の楽譜となっていたのです!!!
遊び心もあって、本当におもしろい!!
この学校、1学年は100人未満という小規模校なのですが、学校の中には、温水プールまでありました。
なんという贅沢!!
ここに勤めたら、授業前に一泳ぎ~♪ なんて生活ができるのかしらんっ なんて思ってしまった私は、動機が不純すぎて、採用されないですね(笑)
単位制の学校であっても、実際の高校現場の授業の組み方は、全日制を踏襲した形が多いです。でも、この学校は、完全な単位制。だから、生徒はふつうに「空き時間」があるし、上級学年になると、放課時間も生徒によりまちまち。
私が訪問した日も、授業をしている教室の隣で、空き時間の生徒がバスケに興じたり、ベンチに座っておしゃべりしてたり、ランチしてたり・・・。図書館で勉強をしている生徒も多く見かけました。
図書館も、まるで大学のよう。
開放的で、広くて、蔵書数が多く、快適そうな場所でした。近くにあったら、私が通いたい!!
本棚に、ふつうに日本語の本と英語の本が並んでいる様子は、圧巻でした!!
生徒に、本物の学びを提供している千里国際学校。
日本中の学校がこうなってくれたら、と願わずにはいられません。
お忙しい中、私の訪問を快く受け入れてくださった千里国際学校に、心から御礼申し上げます!!