MAIKOの徳島だより

阿波女のMAIKOが今も徳島に残る日本の伝統や文化・風習をご紹介します。阿波の方言や素敵な景色も盛り込むつもりです!

汽車

先日、「昔の演歌や歌謡曲の歌詞を理解できない若者」というコラム記事を見ました。
歌詞に詠み込まれた風物が消えてしまって、何のことかわからない、のだそうです。

記事では「新幹線や飛行機の台頭で夜行列車が消えつつある」ため、
石川さゆりさんの歌う『津軽海峡冬景色』の風情が伝わらなくなりつつある
とのことでした。
「上野発の夜行列車」が消え、「青函連絡船」が消え・・・
あの歌のココロまで伝わらなくなってしまう・・・と。

 

なるほど、たしかにその通りです。

 

ここ数年、『ポケベルが鳴らなくて』という、かつて流行った歌について
「あのもどかしさ、寂しさは、もう今の生徒たちには理解できないんだろうな」と
思っては寂しくなっていた私の気持ちと、あまりにもピッタリくる記事でしたので、
印象に残りました。

ポケベルが鳴らなくて 恋がまちぼうけしている」

ケイタイの普及と共に「まちぼうけ」なんてことばも消えてしまった気がします。

記事では「汽車」ということばにも触れていました。
イルカさんの代表曲『なごり雪』の歌詞にも出て来ますね。

  汽車を待つ君の横で僕は・・・

「電車でしょ?」って若い人はツッコミたくなるらしいですが・・・。

なんと! 徳島県には、「電車」無いんです!
徳島はいまだに「汽車」しかなくて・・・

徳島県民は、無人のプラットフォームで、一両編成の「汽車」を待ってます!
県外から来た人に「電車が~」って言われると、なんとなくカチンときて
「徳島に電車はない! あるんは汽車じゃ!!」
と言いたくなる徳島県民。 
「負けず嫌い」「揚げ足取り」
と失笑を買っても
徳島県は、汽車なんじゃ!」と言い張る阿波っこ。

そこには、もしかすると「郷愛」だけではない、
日本の原風景を守りたい~的な気持ちが含まれているのかもしれません。

だって、徳島で「徳島にも電車を走らそうぜ」っていう声を聞いたことがありませんから!!笑っ